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子供向けだと侮れない初期円谷作品 ~二人の沖縄~

2017年08月06日 06:46

子供向けだと侮れない初期円谷作品 ~二人の沖縄~

おはよう(^O^)/
大人が楽しめる
子供向け◯◯!
映画でなら断然
パシフィック・リム』






番組なら、先ずは、私のハンドルネームの『ウルトラ7』は如何?

1話完結のシリーズ物の宿命で、玉石混合ではあるが、優れたエピソードがたくさんある♪



上の写真は、第6話『狙われた街』から、メトロン星人と卓袱台を挟んで対峙するモロボシダンの有名なシーン。

人間同士の信頼感を壊すことで、地球人の自滅を狙ったメトロン星人

独特なカメラワークで、印象的な画面を創りあげている。



超兵器R1号』では、地球の兵器開発に疑問を投じている。

超兵器R1号によって星を壊されたギエロン星獣が、地球に牙を剥く!

あきらかに地球側の侵略行為だ。

ここで、攻め込んで来るのを星人にしてしまうと、地球側に大義がない全面戦争になってしまう。

攻め込んで来た敵を単独の星獣にすることで、話を簡潔にまとめて、最後に、地球の兵器開発の現状を

「まるで、血を吐きながら走り続ける、悲しいマラソンのようだ」

と、ダンの台詞で締め括る。



『ノンマルトの使者』は、もっとエッジがきいていて、登場する怪獣ガイロスを操るノンマルトは、地球の先住人類だ!

地球人によって海に追いやられたノンマルトにとって、人間こそ侵略者。

だが、それを認めたなら、地球人が悪者になってしまう。

ウルトラ警備隊のキリヤマは、ノンマルトを敵として、侵略者だとして攻撃をする。

ウルトラ7の正義は、あくまでも人間にとってのそれであり、普遍的ではない限界が、ここに露呈した。



前後編最終回史上最大の作戦』―――これはもう、手に汗にぎる一大スペクタルになっている。

また、モロボシダンが実はウルトラ7だったと正体を打ち明けると、アンヌ隊員は「ダンは、ダンよ」と、ありのまま全てを受け入れる。

それは、ウルトラ警備隊の他の隊員も同じで、告白の後、ウルトラ7に変身し、決死の闘いをする7に、隊員全員が「ダン!」と、声を限りに叫び続けた。







これをもって、『ウルトラQ』に始まる『ウルトラマン』『ウルトラ7』の三部作が、一応の終わりを見る。

この初期シリーズを立ち上げたのが、円谷プロ文芸部金城哲夫サンだ。

ウルトラ世界観ベースは、この人の頭の中から産み出されたものだ。






そして、後にこれを一旦リセットした『帰ってきたウルトラマン』は、ウルトラの中に兄弟の概念青春ドラマの要素を持ち込んだ。

ここで、メインライターを務められたのが上原正三サン。

終生一貫した子供番組シナリオライター

怪獣ロボットがいないと書けないで「人間しか出てこないお話なんて、気持ち悪くて、そんなの書けるか」と、ウソぶく。






このお二人に共通しているのが、沖縄県出身だということだ。



沖縄地上戦を生身で生き延びた二人だが、そのスタンスは大きく違う。






沖縄の“お”の字も出さなかった金城サンは、地獄絵を知るからこそ、闇を照らす灯りを探して求めた。

子供向け番組の大枠を守りつつ、問題意識を持つことを躊躇わず、作品として昇華させることで寓話の域にまで高めたのだ。






一方の上原サン、目の当たりにした闇から目を背けることを潔しとはせず、というスタンスをとられた訳だ。

実際、『帰ってきたウルトラマン』のムチ使いの話なんか、描かれるイジメのあまりのリアルさに、観ているコッチの胃袋がヒックリ返ってメクれあがるって。

勿論、闇は闇として描くが、ウルトラマンまで闇に染まる訳ではない。

その辺りは、ベテランシナリオライターサン。
その点は、ご安心を。








金城哲夫サンは、『ウルトラ7』で自分のやりたいことはやりつくしたか、円谷プロを退社すると沖縄に帰り、地元でDJ等をされていたが、若くして亡くなられてしまった。


佳人薄命と云えばそれまでだが、せめて《薄明》ではなかった。


金城哲夫サンの灯したウルトラの輝き、それは幾世代をも越えて今なお、新しい輝きを増している。



















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