【お題日記】完璧！と最近感じたこと

TBSが心霊写真捏造したという話で、まあ、TBSは元々どうしようもないからアレだとして、
その捏造された写真を女の霊だとか怨念がどうたらとか鑑定しちゃった人が、コラにも霊が宿るとか言い訳して笑い者になっている。


今のテレビでやる心霊写真とか心霊動画なんてのはみんなフェイクでエンタメにしか過ぎない。

じゃあ昔はフェイクじゃなかったのか、というとフェイクです。


だからこの写真鑑定した人の言い訳も意外と真理を突いていると思うんですよ、もちろん本人の意図するところとは違う、メタ的な意味でですが。

要はある物に対して意味を与えるのは人間だ、ということ。

ツイッターから勝手に持ってきてコラで作った心霊写真です、という暴露がなければ、あの心霊は女の怨念が写ったという意味を付与されて今後も世の中に流通していたでしょう。

そんな心霊写真は今までにもいくらでもある。



19世紀のイギリスにフローレンス・クックという霊媒がいた。彼女はケイティ・キングという女性の霊を呼び出すことができた。

このフローレンス・クック、17歳の美少女で、ケイティ・キングもまた美女の霊だった。

しかも、このケイティ・キング、霊のくせに参加者の膝の上に座ったり耳元で囁いたり手を握らせたり。


降霊会は暗闇で行われるので、ケイティ・キングはフローレンスが化けたものだろ？という至極真っ当な疑惑が浮かび上がる。

その疑惑を払拭するためにフローレンスは自身を縄で縛りカーテンの背後に隠れる。


17歳の美少女の緊縛と美女のお触り。

完璧である。

この降霊会が人気を集めないわけがない。


この完璧な心霊現象を科学的に調査するために有名な科学者が参戦する。

ウィリアム・クルックス。

蛍光灯のクルックス管を発明したガチの有名な物理学者だ。


フローレンスとケイティを研究したクルックスはこう結論した。

この現象は本物だ！




後年、年をとったフローレンス・クックは、
ケイティを本物だと言ってもらうために、クルックスと寝たと暴露した。


完璧。