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「沈黙 -サイレンス-」レビュー☆

2017年01月24日 22:24

「沈黙 -サイレンス-」レビュー☆

アンドリュー・ガーフィールド主演他。17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師(リーアム・ニーソン)の真実を確かめるためポルトガルから長崎にたどり着いた宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)。彼の目に映ったのは想像を絶する現実だった。信仰を貫くか、棄教して信者たちの命を救うか―究極の選択を迫られる。遠藤周作の代表作にして戦後日本文学金字塔である原作と出会ってから28年。巨匠マーティン・スコセッシ監督が「人間にとって本当に大切なものとは何か」を描き出す渾身の超大作。

8/10点!!とてもダークで落ち込む映画でした。信仰とは何か?信じるとは具体的にどうすることか?を全身で問う作品です。そのくらい俳優全員、素晴らしかったです。アンドリュー・ガーフィールドは「わたしを離さないで」の時も思いましたが、繊細な演技が抜群に上手いです。日本はよろず神の国ですし、元々、神教と仏教の二大宗教が共存しているので、たくさん神がいて、土地土地、それぞれに信じる神が違うのは普通の認識でしたが、それは当時の政府に不都合でなかったというのもあるのだなぁと思いました。仏教は苦しみ抜いた末に悟りが開けるという教えだけれど、キリスト教は信じれば救われる、罪を犯そうとも告悔すれば亡くなったら天国に行けるという教えで、それなら、戦国時代から江戸にかけて現世で理由なき苦しみを与え続けられた農民は、救いの見えない現世ではなく、天国を取るよねと、少しだけ当時の宗教事情が解りました。「信じる」という人の思いは、世界を動かすほどの力を持つ、この世で何よりも強いモノで、だからこそ、それを武器に誰かを何かを変えようとしてはならないのだと強く感じました。ラスト近くのロドリゴとキチジロー(窪塚洋介)が心を通わすシーンは、今思い出しても泣けてくる名シーンです。キチジローは弱いけれど、最後まで色んなことと向き合い続けようとしたのだなと思うと鼻がツーンと痛くなります(;_;) 主人公だけど、最後まで全て受け身で何もせず祈ってばかりのロドリゴと対照的でした。矛盾したことに、救われない状況でこそ、人は強く祈る生き物なので、まだ同じようなことをしている国や人が、歴史から何かを学べますように、現世で身も心も救われますようにと祈らざる得ない作品でした(結局祈ってる(@ ̄□ ̄@;)!!)2017年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2018年06月30日 01:22

    > ロイ☆さん
    キチジローは人間の弱さの象徴というか。良く出来た作品ですよね。

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