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成程話:企業PRの目的とは

2016年09月14日 23:46

野呂エイシロウ氏の心に響く言葉


企業のPRでもっとも大切にしなければならない目的は、なんでしょうか。
自社の商品、サービスの情報を広く知らしめることと思っている人も多いと思います。
もちろんそれも大切ですが、もっと大切なことがあります。
よく業績のことばかり全面に出してメディアに取り上げられる企業があります。
「前年比2倍の利益」「売り上げが4000億の壁を突破した」「店舗数が過去最大に」
などの数字でメディアを賑わせれば、いかにも景気がよい企業のような空気が作られます。
このような報道を見たら、消費者はどんな印象を受けるでしょうか。
「自分たちは数字の一部に過ぎない」と感じるのではないかと思います。
数年前まで絶好調と言われ、毎日のように勝ち組企業として経済系のメディアを飾っていたとある外食大企業は急激に経営が悪化し、一時は過去最悪の赤字を出しています。
業績好調時の報道は当時の社長にはプラスでしたが、会社のためにはならなかったのです。
現在の経営陣は、その尻拭いに追われていますが、どうも根本的にズレがあるように思います。
企業PRでもっとも大切にすべき目的は、「顧客との結びつきを強くする」ことです。
それを忘れた企業には大きなしっぺ返しがあるということでしょう。
これは企業PRのみならず、僕らの人間関係でもいえること。
嬉しいからといって個人成績を自慢したり、一方的に自分の話したいことばかりで会話を独占していませんか。
相手のメリットになることを伝えたり、相手に喜んでもらうにはどうしたらいいかといったことを真剣に考えることが必要です。
先述の傾いてしまった会社から僕に「PRでなんとかしてくれ」とオファーを受けたら、業績や経済状況を知らせる会見はやめて、商品の魅力を伝えることに重点をおきます。
商品を実際に食べてもらうメディア発表会をバンバン開催して、味やコンセプトなどを知ってもらう機会を作るのが最優先です。
その会見には、社長以下役員もビジネススーツじゃなく、店舗スタッフが着ているユニフォームを着てもらうのも面白いアイデアです。
あのヴァージン・アトランティック航空のリチャード・ブランソン会長もキャビンアテンダントの真っ赤なジャケットとタイトスカートメディアの前に現れたことがありました。
ノリノリのブランソン会長はそのまま“乗務”し、飲み物のサービスなどを行い乗客も取材にきたメディアも大喜び。
ヴァージン・アトランティックのフレンドリーな社風が一気に世界に広まりました。
今の成功にあぐらをかいていたらすぐに成長は止まってしまいます。
その成功は誰によってもたらされたのかを忘れてはいけないのです。
顧客や周囲の人への感謝を忘れず、よいコミュニケーションを続けていけるように謙虚でいたいのものです。

マイケル・ジャクソンの靴下はなぜ白いのか?』ぱる出版


商人(商いをする人)にとって一番大事なことは、お客さまに喜んでいただくこと。
その本質と方向性をちょっとでもはずれると、一貫性がなくなる。
その会社の売り上げも、店舗数も、利益もお客にとっては全く関係がない。
商人だけでなく、これは人間関係でも同じこと。
相手に喜んでもらうことを忘れ、自分本位になったときに人は離れていく。
「企業PRでもっとも大切にすべき目的は、『顧客との結びつきを強くする』こと」
顧客や周囲の人への感謝を忘れず、日々、よきコミュニケーションをとり続けたい。

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