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むかしむかし

2013年10月09日 22:13

少年と少女がいました。

少年は少女と過ごすうち、次第に少女尊敬し、好きになっていきました。
時がたち、二人は一緒にいる約束をしました。
少年は少女を守ると誓い、少女は少年に追いつくために努力をしました。

しかし、少年は少女への過度な尊敬故に、少女は自身への劣等感故に、次第に二人はすれ違っていきました。

ある日、少女は言いました。
「しばらく一人になりたい」

二人は、そうして離れ離れになりました。

それから数節。季節がひとめぐりするころ、

少年と少女は再び出会いました。

少年は悪いところ、弱い自分を克服する努力をし、
少女は一人前になるために努力をしていました。

少年は、努めていつも通りでいられるようにふるまいました。
また少女もいつも通りに応じました。

別れ際、少女は言いました。
「私は私、着飾るのは、もうやめにする。」

そうして二人は、お互いが相手を尊敬していること、
相手に対して感謝していること。

伝えたい気持ちを、伝え合いました。

そのうえで、互いに努力の途中であることを理解していた少年は、少女に言いました。
「お互いに対等になれたら、また会おう。それまで、僕は待っているよ。」

少年と少女は、小さな小さな約束をして、再びそれぞれの道に帰ります。

二人の歩く道が、再び一緒になるかはわかりません。

それでも、二人は迷わずに歩き続けます。

自分を認めてくれる人がいる。ともに歩もうとしている人がいる。
その気持ちが二人を照らす限り、まっすぐ前を向いて、歩いて行ける。
そう信じて、二人はどこまでも、歩いていくのでした。

そんな夢物語のような。ほんとのはなし。

残念ながら、現実はそう甘くはないと少年は知っています。
でも少なくとも、少女がいること、

それが少年にとって前に進む理由になることは、
揺るぐことがない事実なのです。

たくさんの人に支えられて、会ったことある人、会ったことない人、
顔も名前も知らないたくさんの人に支えられて。

少年は今、いきています。

このデジログへのコメント

  • ゆうや☆ 2013年10月30日 22:02

    > ☆みくりんりん☆さん

    返事が遅くなりました。

    そうなったらいいなっていう願望は多分に含まれてますけどね。
    一緒になれたら、きっと幸せなんです。

  • 円香 2015年06月05日 21:52

    良い話

  • 光輝(ひかる) 2016年03月23日 01:18

    また逢えるといいね。
    努力は報われる?


    でも
    現実はそう甘くないのも
    きっと二人も熟知してるはず


    可能性はゼロではない

    偶然は必然だから。

  • ゆうや☆ 2016年03月23日 23:15

    ですよねー。難しいのは理解してますよ

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