カバンを買うだけで驚いたという話

この前の休みに、カバンを買いに行ってきた。
といっても仕事とか旅行とかで使うやつじゃなくて、楽器を入れるカバン。

社会人になってから楽器を習い始めたんだけど、
買ったときに付属してたケースは持ち運びにはあんまり向いてなくて。
それなりに横幅があるから手頃な大きさの入れ物もなく、
仕方なしに以前使っていた大きめのビジネスバッグに無理矢理。

いいかげん限界がきたのか、そのバッグもだんだん擦れてきて
ちょっとみっともない有様に（苦笑）・・・で、
たまたま以前通りかかった伏見あたりの道にY●M●HAのショップが
あったのを思い出して、ちょっと覗いてみることに。

楽器店に入るのもずいぶん久しぶりだ。
まずは金ぴかの管楽器が並んだフロアを一通り見まわしてみたけど、
ケースやらバッグやらがどこにあるのかよくわからない。
しょうがない、店員さんに訊こう。何の楽器かと言われたので伝えると、


　　「こちらになります。」


・・・絶句。

ピンクとか紫とかむしろ花柄とか、どう見ても女性向けのデザイン。
これを見て俺にどうしろというんだろうか？
女物ばかりなのも驚きだが、そこに男性客を表情一つ変えずに
平然と案内する店員さんもかなりのものだ。

よくよく聞いてみると、少数ながら男性でも持てるような色や
デザインのものがあるらしく、改めてそっちを見せてもらった。
そしてそこで二度目の絶句。

・・・高い。

せいぜい数千円くらいだろうと思って高をくくっていたら、
なんと二万円以上するらしい。
なんでも、どこぞのブランドとのタイアップ製品とかなんとか。

楽器本体ならわかるが、キャリーケースにもブランドとかあるのか…。
ブランド品じゃない別のものも見せてもらったが、
そっちは色がものすごくハデ（ネイビーと蛍光っぽいオレンジ）で、
普段モノトーンの服を着ることが多い俺にはちょっと。

悩んだ挙句、結局はブランド品の黒いバッグのほうを買うことに
（ちなみに値段は非ブランドのほうもたいして変わらなかった）。
きっと俺が持ち歩く物の中で、唯一のブランドアイテムだ（笑）

帰りがけに改めて周囲の人を眺めてみると、
やはりというかなんというか、
ブランド物のバッグを提げた女性がちらほら。
おしゃれも大変だよなぁ・・・と、なんだかちょっと感慨だった。


教訓　：　専門用品を甘く見ないこと（いろんな意味で）。