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今日は屋久島にいた日だった

2013年07月10日 08:47

先日昔の写真や古いパンフレットなど処分していたら懐かしい航海日誌が出てきた。
21年前の丁度今頃、一生単身赴任上司の小ささに嫌気が差し会社を辞めた。少しは悩みもしたが子供も小さかったし家族全員で過ごしたいと思ったのもその要因の一つだった。

失業保険が貰い終わる頃だったと思うが、ある時ふと「そうだこの際だから沖縄へ行こう」と思い立ちヨットを購入し沖縄へ一ヶ月の航海へ出た、その時のものだ。
なぜ沖縄なのか理由はなかった、ゆっくりするならとクラブ員が行ったことのある種子島でも屋久島でも良かったしクラブ員はどういうわけかそこを勧めたが「いや、行くなら沖縄」とアドバイスも聞かなかった。
勿論嫁さんが賛成などするわけもなくさりとて泣き喚くようなこともせずそこには無言の抵抗のみがあり周りから散々非難されたことは後で知った。

 高知から沖縄まで直線で約500マイル、900kmほどだろうか、それまで一人で航海などした事はなくまして未知のリーフが点在する島へ訪れるのに一抹の不安はあった。冒険というほどのものではないが何かを行うにはそれぞれのレベルで勇気が必要で、それを消すだけの魅力と勢いがないと行えないということもこの時に知った。
沖縄へいく航路には丁度黒潮が流れている。それに逆らって進んでいかなければならない。
陸で暮らす人に黒潮といっても名前位しかピンとこず、それがどれほどのものか知る由もないであろう。それはまさしく大海を流れる一筋の川で黒瀬川とはよくいったもので紺碧で真っ黒にも感じる潮が流れているのだ。そこに風が吹くと一気に表情が変わる、風向きにより大きなうねりになれば、大きな立った波になるからこれが小さなヨットには始末が悪い。

川であるから当然流れがある、それも凄く速い流れでそれに向かっていくものだから穏やかな海面であってもスピードは上がらずウォーキングほどの速さで進んでいくことになる。その分帰りは流れに乗り何もしなくても流されて帰ってはこられるが。

その中をダイレクトに行っても辛いばかりで面白くもなく、折角島々があるのだからそれに寄っていくことになる。高知を出ると宮崎鹿児島志布志を経由し種子島屋久島奄美大島徳之島与論島、そして終着沖縄である。志布志から種子島の間は海峡となっていて流れが速く、船はドリフト状態で進んでいった。

 屋久島でもレンタカーを借りるとまずは紀元杉を見に行き、千尋の滝を見物し海岸の波打ち際にある温泉へ行ったが、そこは干潮時しか入れないそうでこの日は潮が高くここには入ることが出来なかった。聞くと近くに地元の人が入る温泉があるというので向かっていると、自転車でタオルを鉢巻にしたおじさんを追い抜いた。少し行くと教えられた場所にその小さな温泉がありはいることにする。さてその湯はと手をつけるととてもじゃないが入れるような温度ではない熱湯のような熱さだった。私はどんどん足し水をしてると先ほど追い抜いたおじさんが入ってきその足し水をしているのを苦々しく見ては「ぬるいのが良いのなら横へ行け」といいその熱湯のような湯にざんぶと浸かった。
表に出ると確かにもう一軒建物がありそこを覗くと湯船があり、そこはおじさんが言ったとおり先ほどより温い、が、結構熱い。
日焼けした身体にはこたえるが昼間から温泉に浸かり塩気を抜いたのは心地が良かったのは思い出の一つだ。

 屋久島では地元の人が教えてくれたガジュマルの木や海水浴も行ったが、いなかの浜の海がめの産卵を見られたのはラッキーだったかもしれない。夜行くと10人ほどが来ていてボランティアの案内で付いていくと一匹だけ上がって産卵を行っていた。涙を流しながら一身に卵を産みその後穴に砂を掛け埋め戻す様は感動物であった。

 翌日の夕方北を回り奄美大島を目指したのだが、船は一向に進まずいらいらとした時間が過ぎていき、やがて漆黒の闇が訪れ空には満点の星と海にはそれと競うかのような夜光虫が澪に広がっていた。
全ていい思い出である。そしてやれば出来るということを実感、体感した航海であり考え方を大きく変えた一月でもあった。
 
 旅番組でこの島々の放送を見るたび、ああここにも寄った、この沖を通ったなと懐かしく感じ、いまだにその時数時間だけ出会った人から毎年完熟マンゴーを送ってきてくれるの食べる時人の縁の不思議ささえ感じるものである。

このデジログへのコメント

  • rosaIine 2013年07月10日 10:01

    素晴らしいですね! 奥様とお子様も一緒に長い航海なんて。屋久島の温泉がそんなに熱いとは。

  • 珠奈 2013年07月10日 12:11

    人の縁、周りにある機会、全て偶然で、本当に貴重で素敵なものですよね

    感動が伝わってきます

  • life1 2013年07月10日 12:40

    > ロザラインさん、いえいえ。嫁さんは仕事、子供は学校です。
    うちの家族は私以外船嫌いなんですよ…それってこんなことしているからかしら

  • life1 2013年07月10日 12:41

    > 珠奈さん、ええ、良い経験で人生観変わりましたよ。なんでもやってみなはれ!ですね。やって初めて分かるしゅうもんです。

  • life1 2013年07月10日 14:12

    > サクラ子さん、実際は凄くはないのですが海に出て行くにはそれなりの覚悟はいりますね。何かあっても車のように路肩へ寄せて携帯電話でレッカー呼び、それが来る間メール確認なんて出来ませんもの。

  • かおこ 2013年07月10日 14:37

    なかなか出来るものではありませんが、思いきって行動してよかったですね

  • life1 2013年07月10日 14:40

    > かおこさん、いえいえ誰でも出来ることです。なくなった友人が言っていました「心配するな海には段差がない」と。でも実際は段差のある海もありましたがそれもいい経験でした。

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