西岡・鳥谷球宴へ～

虎党の顔潰さん！西岡、２９万票に「感謝」／球宴

サンケイスポーツ6月25日(火)7時0分配信

　「マツダオールスターゲーム２０１３」のファン投票結果が２４日、発表され、阪神から２人選出された。西岡剛内野手（２８）は二塁手部門でロッテ時代の２０１０年以来、３年ぶり６度目の出場。虎党に感謝した１番打者は「顔をつぶさない」とファンの期待に応えることを誓った。遊撃手部門で２年連続４度目の出場となった鳥谷敬内野手（３１）は球宴までに打撃成績を上げることを約束した。

　タテジマに身を包み、わずか半年で、虎党の心をつかんだ。２９万２４５０票を得た西岡が、二塁手部門で選出。虎のムードメーカーが夢舞台で踊る。

　「感謝しています。お祭りの試合といわれるんですけど、その中でもやっぱり真剣さを出したい。投票してくれた方たちの顔をつぶさないようにしたい」

　票の重みに感謝の言葉を繰り返した。２位の田中（ヤクルト）に１０万票以上の大差をつけた。

　厳しい目を持つ虎党に認められた証でもある。阪神入団が決まったのは昨年１１月。当初は、米大リーグ時代の２年間のブランクが不安視され、半信半疑の声も挙がっていた。「足は大丈夫なのか？」「二塁には上本がいるじゃないか。若手を使えよ」…。そんな周囲を沈黙させるのに、十分な働きを見せてきた。

　「日本に復帰して、僕自身『どういう年になるんだろう』と不安を抱えながらプレーしていた。がんばっていたらファンの人たちは見てくれているんだな、というのを感じた」

　ここまで不動の１番として６３試合に出場し、打率・２８５、２本塁打、１７打点。数字以上の加入効果を、背番号７はチームにもたらした。西岡発案のナイン全員が両手をスタンドにかかげるポーズでチームの一体感を生み出し、虎の新たな名物となった。ベンチのホワイトボードに落書きしては、マネジャーから怒られる。和田監督が「これまでは、どこかあっさりとした大人のチームだった」という雰囲気を、明るく変えた。

　「球宴に集まるのは日本のトップクラスの選手たちなので、そういう輪の中に入れるというのがうれしい」

　派手なステージがよく似合う。ツヨシの夏がやって来る。