富士山、富士山、富士山。ご縁ありすぎるけど…

富士山って誰のものかご存知ですか？

実は、国有地や公有地ではなくて、少なくとも八合目以上は全部が私有地なのだ。

そのオーナーは、富士山の静岡県側のふもと、富士宮市に鎮座する富士山本宮浅間大社。富士山を神格化した木之花咲耶姫（コノハナサクヤヒメ）のおやしろだ。

徳川家康が浅間大社に非常に深い信仰を寄せていたため、江戸時代中期に幕府が浅間大社に八合目以上の支配権を認めたことがその背景。

明治に入って富士山の浅間大社の社領地は国に没収されたが、2004年に同社に返還されたとのこと。

で、僕にはその富士山とも、富士信仰のお浅間さんとも結構なご縁がある。

実家の北側の窓を開けば富士山がでーんと目に飛び込んでくるし、僕が通った幼稚園、小学校、中学校、高校の全部から富士山が見えた。

まあ、こんなとこ住んでると、郷土の誇りとか言うものの、あんまり有難味なかったりする。

でも、高校を出て静岡を離れてから、たまに帰省して、富士山見えりゃ、おーっと懐かしくなるけどね…

その上、お浅間さんは、実は僕の氏神さま。つまり、僕は富士山の女神たる木之花咲耶姫さまの氏子なのだ。

実家の近所に歴史も由緒もある神社があるのだけど、うちのおかんは何故か、子供の頃の節目のお宮参りにはわざわざ僕を隣町の静岡浅間神社に連れてったのだ。

まあ、さすがに徳川家の深い信仰を受けた神社だけに、静岡浅間神社は神社としてはかなり華やかだからね。大拝殿の高さは出雲大社本殿を凌いで、日本最高だったりするし、そこに施された装飾は結構な見ものだ。近所の神社とは比べ物にならない…

なんだけど、僕は静岡にいる間、かなり悲惨な思いをしてきたので、静岡には苦々しい思いばかり感じてたし、それが高じて海外に移住しちゃったりさえしたんだよね。（今は留学のため一時長期帰国中。）

それでも、静岡を出て20年以上を経た今、ちょっとは毒抜きができてきたかなって感じで、静岡と仲直りしようと思い始めてる。

木之花咲耶姫さまのアバターと思われる人も出現したから、仲直りがうまくできたらいいな、と思ってる。