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今は使われていない大きな屋敷

2013年05月24日 08:30

今は使われていない大きな屋敷

この間から私の思考はどうやら歴史的に古いものへと舵をきったよう。
とはいえ、元々古いものが好きなので代わり映えしないといえばその通りでもある。

私の町に国指定の重要有形文化財指定の大きな屋敷がある
今から10年ほど前には『志おん荘』というなの料理屋をしていたが、今はやめてしまった。
外から見ると雨戸も閉まり、草ぼうぼうなので誰も暮らしてないと見え、どうやら持ち主はご高齢で家族も別で暮らしているようだ。

 昨日この地域の屋敷と元『志おん荘』をぐるっと一回り見てきた。
りっぱな石築に立つ門と二階建ての建物
江戸時代と登録されている、一戸建て住宅と思わんばかりの大きな納屋の外壁は味のある板壁で和服姿の女性日傘でもさしてたたずむとこれは絵になる。
また、東西に建つ長屋ふうの平屋
隣近所もやはり重要文化財のお宅だ。
「うちの自宅へ来てください」といわれ伺ったら、最初はここが自宅か?とひいてしまうような屋敷が数件固まってある。

家というのは住まないとすぐに気がうせてしまい、駄目になっていく。
いくら文化財といってもそれは同じことで、さりとて地域の宝だから自治体が助けるかといえばそんなことはめったにない。
 重文であろうと、個人宅はその持つ主が維持管理を行うのが原則なので、幾ばくかの補助はあってもてなくなると手放すか壊す、だから大阪にあった西暦1580年頃に作られた渡辺邸であっても取り壊された。
そんな時間を過ごしてきた重要な屋敷であってもこの国はぶち壊す。
じつに情けない国になったものだと感じる。

 大きな古い屋敷を維持していくのは莫大な金がかかる。それを個人に任したところで代々残っていくのはそれは難しいことは考えるまでのことはない。
 ふと、この元『志おん荘』を眺め、これを再び和食処として活用できないかと考え出した。
空港のすぐ近く、国道から少し入った眺めのいい場所、インターからも遠くない。
高知食材の宝庫で、かつも勿論だがすぐ脇を流れる物部川では100%天然遡上の鮎が先日解禁になったばかり。これから夏に向かうと、いさぎや室戸の金目鯛も美味く四季を通しておいしいものが味わえる。野菜も地元でとれればフルーツもたくさんある。この御殿のような建物とそれらを組み合わせればいいお店ができ、利益を補修費に当てられれば、これからもいきながらえるのではないだろうか。
勿論雇用も生まれれば、少ないながらも地元の活性化に繋がる。
一般からの出資を得て、事業を始める手もある。

昨日この写真を友人に見せたら「勿体ないね、何台もフェラーリ持ってガレージに突っ込んでいる自称金持ちも、こんなことに金を使えば見直すのにな」と返事が返ってきた。
確かに超高級スポーツカーもいいが、こういうことも大事と金を生かせば人間性も見えるというもの。

もしかして私の余生は、こんなことの保存に使いなさいということなのだろうかと考えてしまうが、それもそのエネルギーがあればこそ。

ただの妄想に終わるか、はたまた立派な料亭になるか・・・先は分からない

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