兄弟宜しく！

阪神・新井、５番昇格も！
不振の新井良。お兄ちゃんに負けたくない！！



　力強いスイングが戻ってきた新井をクリーンアップに復帰させる。つきっきりでアドバイスしてきた水谷打撃コーチが明かした。

　「良太？　良くないな。兄を５番に？　そらあるわな」

　兄・貴浩は右肩痛などで開幕はスタメン落ちの屈辱。４月７日の広島戦（マツダ）で「６番・一塁」で初先発し、下位が定位置になっていた。３、４月は２７試合で打率・２５０、１本塁打、６打点と結果を残せなかったが、５月に入って右肩上がり。ここまで１２試合で打率・３７０、５本塁打、１７打点。現在も１２試合連続安打中だ。

　対照的なのは、弟・良太だ。開幕４番に座ったが、その後は快音が鳴り響かない。５月に入ると打率・１６３、本塁打１本と急降下だ。

　「良太がはよ、良くなってくれたらええけど。打順を下げて気軽なところで？　そういうことも考えるわな」

　交流戦開幕の１４日のオリックス戦（甲子園）は４安打完封負け。翌１５日は二回に４安打で１点しか取れないなど、打線のつながりの悪さを露呈。新井良は２試合で７打数無安打だった。

　昨季は交流戦開幕５連敗スタートとなった。新井の６本塁打、２３打点はチーム２冠。６番よりも開幕から好調を続けるマートンの後ろを打だせるほうがチームの得点力もアップする、と判断した。弟からスポットライトを奪い返した、お兄ちゃんが、これからは虎打線の中心に座って引っ張っていく。