アンモナイト

僕は　バックパッカー　リックサック背負って　地球を散歩している。

ある日たどり着いたのは　ベナレス　インドのガンジス川のほとりにある街　

狭い路地　小さなタバコ屋　大きな牛　先を急ぐ人　とにかくごじゃごじゃだ！
直ぐに迷子になってしまう街　自分の宿さえ帰れない
　
とにかくガンガーのほとりに出て　行く人　来る人　求める人　　声をかける人　リキシャを引く人　それらを眺めながら時を過ごすのが　毎日の楽しみ。
　
川につかり　お祈りの言葉を　つぶやく老人　流れてくる火葬された人の . . . 　

そして対岸には　遠く家さえない　

果てしない不浄の地　果てしない地平線
　
ふと気がつけば、2000年もの間　何一つ変わっていないこの光景　
地平線は１万年？姿を変えていない地球の姿
　
あれ　この景色　あれ僕は　いったい？　あれ僕は今？　ここは　いつ？　あれここは　どこ？　なに？　だれ？

ゆっくりと時間がさかのぼる　

そして脳に残る記憶がよみがえる　３億年前の自分の記憶　

そうか　僕は　アンモナイトだったんだ　

ずっと続く　遺伝子の記憶　ずっと続く記憶の旅

インドの昼寝は気持ちが良い！