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干し麺を茹であげる

2006年10月11日 00:20

匂いが、うす暗い
土間に
母屋に満ち...

昼時は...

目ざとく
よく来たね、と
名前を呼び、
覚えていてくれた
おばあさん...

甲高く
よく通る声が
母屋に満ち、
屋根裏に響く笑い声、

実家ではないが、
妹の娘の子、
他家の孫の名前まで
顔を見るなり
呼んでくれた...

それが山梨なら
ほうとう、と言う所だが
単なる煮うめん、
けんちんでもなく、
うどんに近い
油揚げ、干し椎茸の
芳ばしい...

屋敷森の裏手に
何本か並んでいた
くぬぎにたくさん
武骨な椎茸が
生えていた...

昼時も
母屋と隠居では
別に食べるのか、
私達、お客さん
来たからか、

いつまでも
後妻さんは後妻さん、
隠居で食べる事になった
煮うめんの
落ち着いてよいけれど

縁側に広げて
見せてくれた古いアルバム誰だか知らないが
どこか見覚えのある顔
血族の誰かだろうが
その噂話で甲高く、
お婆ちゃん達の話こみ...
誰だか知らない
誰だかだろう...
裏の竹林が
静かにそよめき、
来る度に
海の遠くを思い
眠くなり...

お婆ちゃん達の話...

屋敷森の一角が
切り倒され、
新宅の庭に数本
転がっていた太い幹
それで孫の家を
建てるそうだ。

DO IT YOURSELF
時間はかかるだろうが
お百姓は何でも造る
屋敷森から、切りだして
家まで建ててしまう。

帰りにもらった
湿疹によいからと
ちぎって来た桃の葉の
しっとりした...匂い
湯につけたその葉の

名前を呼んで
くれた
持って行きな、と
ちぎってくれた
桃の葉の
車一杯に広がる
やさしい...匂い

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