大学が始まるにあたって……

それまで使っていたゼミ室（の、ようなところ）の整理をしました。
理由はまあ、後期から新しい代が入ってくるのに、ゴミやら
プリントやらいらん紙類が多すぎる、ということで。

自分らの代、総出で作業したにも関わらず一日仕事。
今までどんなにいらんものを溜め込んでたのかが伺えます。

とは言えど。
捨てられるものはゴミももちろんあるけれど、他のほとんどは
自分らが研究や分析をするにあたっての過程やらを記した
プリントです。
それがほいほいとゴミ袋に入っていく様は…まぁ、見てて
気持ちのいいもんじゃないですね。

それはいらんものではあるけれど、
まさしく自分らの研究のそのものであり、
自分らの一年半そのものであります。
研究自体の成果は報告書で残ってるのでなくなるわけでは
ないのですが。
報告書に載っているのは全体を通しての結論のみであり、
その途中で捨てられた間違った意見やら、
見当違いの方向を向いてた分析やら、
そういったものは何一つとして残ることなく捨てられます。

繰り返すけど、それがいらんもんなのは確かで。
それが実は正しかったなんてフザケタことを言うつもりはないし、
いつか誰かが「間違ってなかった」ことを証明してくれるなんて
甘い夢を見れる性格でもなし。
けど、やっぱり…感傷めいた感情があることは事実なんよ。

そういったことは、どこで言おうと変えられんものなんやろうけどね。
それらが捨てられると同時に自分らの研究は終わります。
後に残された仕事は、次の代のサポート。
ただ願うことは、入ってくる次の代の連中が、納得して研究を
終われることやね。
社会学なんて答えのない学問に手を出した結末として、
結論が出せなかった奴なんてぎょうさんおる。
「だから何？」って訊かれて答えられんような内容やったり、
ただ分析に終始して発展できてなかったりとか。
それはそれでええ経験になるんやろうけど、
それで悔しい思いもするわけやし。
ま、それは彼らの未来と未来の自分たちに期待、ということで。

な～んか変な文章になってもうたなぁ。