かおとまんことちつと

顔はイケメン好み、
まんこはスケベ好み、
膣は玄人好み。

オレは美人にはすこし惹かれるが、美形にはさしたる興味はない。美人は美形に少しばかり心が付着している。

女は顔で誘い、まんこで手にかけ、膣で殺す。

共同戦線でやられると男は手も足も出ない。まず、脱出不能だ。

ときに、この三者がばらばらになるときがある。顔はよじれ、まんこは火を噴き、膣はいわれのない圧迫を受ける。このときばかりは男は勝ち誇れる。しかし、男の天下はそう続くものでない。1週間が過ぎるとまた元に戻る。

膣は言う、ワタシは縁の下、かおさんはいいとこ取りで、まんこさんのように舐められることもない。こすられるだけでなにもいいことありゃしない。かおさんのアノうれしい喜びようったらありゃしない、癪に障るわ。まんこさんにしたって全部舐めてもらえるけど、ワタシはこすられるだけ。さんざんだわ。

顔さんもまんこさんもいい思いしてるのは、ワタシがせっせとつくしているからよ。少しは感謝して！

そこへ家主のお宮さんが出てきて言いました、そうカリカリするな、かおにしたってまんこにしたってみな、オレのために一所懸命なんだ。かおとまんこで獲物をゲットしてオマエがとどめを刺す。そしてオレが食う。オレはオマエらにすごく感謝している。

できた暁には表参道という晴れのレッドカーペットを与えてるではないか。かおにもまんこにもおよびもつかないことだ。

ようやく得心して、息の根を止めるのに励んだ。

まんこの主張、かおなんてうすっぺらいもんさ。男を誘い出すだけじゃないか。わたしがエロいから男どもは下心で乗ってくるんだ。わたしがエロくなかったら、おとこなんて顔だけじゃよってこないわよ。かおのヤツカンチガイしてるんだ。ふん。まあ、ちつさんは黙って働いてくれるから、わたしは好きだけどね。

顔の言い分、なにいってんのよ、わたしが美人だから男どもがよってくるのよ。そうでなかったら見向きもされないわよ。だから、一番わたしが自慢していいのよ。そりゃ、ちつさんが一番働いているのは分かっているけどね。
でも、一番の手柄はワタシ。


あなたはだれが一番好きですか？

かがみやかがみ、いちばんうつくしいものはだあれ？