- 名前
- 瓦礫の月
- 性別
- ♂
- 年齢
- 67歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 瓦礫のかけらにも雨が滲み渡り伝い流れて、いつしか差して来た月の光にぬれて造る影の濃く...
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既に地図上には存在しない線路を
2006年06月28日 00:30
夢想の内にたどり、胆振線間近に見る新山の麓、白煙たなびく果樹園を車窓に眺めて伊達紋別、夏の夕立も過ぎて沙流川の泡立ち泥水を巻いて激しく濁り、爽やかな風鬱蒼とした森の木陰を縫う様に、沙流川の岸づたい右に左にうねりくねり流れ激しい沙流川と共に列車は橋を渡り又渡り、しばらくは沙流川遡行の旅、後方羊蹄山は後方から攻められるのが好きなのか。夕立の重い雨雲に隠れ、その昔倶知安の農業高校の入学試験を受けに行った知人のおじさんも同じ車窓にもたれて眺めていたのか。
既に地図上には存在しない線路の上を今日も又、車窓にもたれ沙流川の瀑布にぐっしょりと濡れていつしか、夢見る内に...
家の事情でどうしても進学できなかったそのおじさんには、胆振線はとりわけ倶知安峠は決して越える事の出来ない巨大な圧倒する壁に見えたろう。
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