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タイトルなし

2006年06月24日 18:26

冷たい雪に埋もれてしまった彼方との欠片
もう元には戻らないのでしょうか?
彼方と過ごした幾許かの月日は夢のようでした

彼方と出会ったのは淡い恋の溢れる春
花吹雪の舞う季節でしたね

彼方の瞳を初めて見たときの私は
私の心に降りしきる悲しみの雨を浄化してくれるようでした

夏になってから彼方は
私を燃えるような熱い熱い情熱で愛してくれましたね
あの焦がれるような灼熱の息吹は今も私の心から離れません

秋になって夏の情熱が過ぎ去り
木枯らしが吹く夜が続くころ
すでに私は何度も彼方の胸に抱かれ
彼方の中でしか生きてはゆけなくなりました
彼方の髪の薫り 少し長めの睫毛 細くしなやかな指
湿り気を帯びて私の心を離さない瞳
そのすべてが私のかけがえのない拠所でした

冬になり私と彼方の関係が凍える風とともに崩れてゆきました
私は彼方のすべてであったはずなのに
すでに彼方の瞳には私が映ってはいませんでした

「私を愛してください 今までのように私を愛して…」

自ら求め彼方に抱かれるたびに
私は虚しさを噛みしめながら叫んでいました

無為なのは分かっていても彼方に抱かれることで
彼方を取り戻したかったのかもしれません
私にはこうすることでしか自分を保てなかったのです

ついに彼方は私を拒むようになり
私の心は壊れてゆきました
もう後戻りはできなくなったのです
彼方なしでは生きてはゆけない

何が起こったのかは分かりません
ただ気がつくと彼方は部屋の片隅に赤く染まっていたのです

どこから降りゆきどこへ積もるか分からない雪の舞い散る夜
私は冷たくなった彼方と一つになるためにここにいます

「ひとつになりたい 愛する彼方と一つになりたい」

それだけの思い出しか彼方の後を追うことはできないでしょう
ただそれだけ…たったそれだけ…


いつもタイトルでつまづく…タイトル募集じゃい!!!

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