デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

記憶の拡大浸食作用

2006年05月30日 14:36

 自分が通っていた小学校は,その当時その地域では最も広い校庭を有していた(はず)という記憶がある。
実際,自分ではあまり気にしていなかったが,東京小学校の校庭を見てびっくりした。
何と狭いことか…トラックが1周150mだったりするし,100m走も直線では出来ないので,その150mトラックを使っていたりする。
確か中学国語の授業で「記憶には『拡大浸食作用』というものがある」という内容の文章を読んだ(気がする)。
それによると,「印象的に残っている記憶は拡大され,そうでないものは浸食されていく」ということだった。
実際に,田舎に帰ったときに,自分が通っていた小学校の校庭を見たときに,思った以上に狭い感じがした(それ以上に,昔の姿をとどめていなかったことの方に愕然としたが…)。
結局,自分の過去の経験という記憶は,自分の成長とともに現実から離れていき,自分が作り出した「幻想記憶」になっているのだと思う。
それを確かめようとすると,その「幻想記憶」は現実によって打ち崩され,正に「幻滅」する。
室生犀星の詩に『ふるさとは 遠きにありて 思うもの』という言葉があるが,それが正しいのかもしれない。
幻想幻想のまま,その真偽を確かめる必要など無くてもいいか,何て思った。

 皆さんは,どれくらい幻想を抱いていると思いますか?

このデジログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

タナケン

  • メールを送信する

タナケンさんの最近のデジログ

<2006年05月>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31