国が財政破綻するにはどうすればいいか。

①日本の国債がとてつもない低金利だというお話を以前しました。
②国内で９０％以上流通しているお話もしました。
③日銀が自国の通貨を製造できることもお話しました。

これすべて国家の破綻には一番遠いお話です。

ある意味、とてつもなく健全な国だという証明なんです。

ちょっと解説。
①低金利すぎて外国人が手を出せないほど魅力が無い。
②当然、外国にお金が流出しない。
③簡単に買い戻せる。（お金を作って）

これもひとえに、円建てで国債を発行しているからに他ならない。

ちなみに、１万円札の原価って知ってますか？
約１６円だそうです。
１６円ですよ、じゅうろくえん。
一兆円の国債を日銀が買い取るのに必要な経費は、単純に１６億円だということです。

さて。

ここからが今日のお話のキモ。

国が財政破綻する方法。
国債を、円建てではなく海外投資家向けにドル建てで大量に発行すればいいだけです。それも高金利商品として。
金利は高ければ高いほど、外国資本が飛びつくわけですよ。

きわめて単純なお話。
日本の資産が血脈のごとく海外に流出し、日本円の信用は失墜。そのうちジ・エンド。

実は、今アメリカがこの状態なんです。
外国向けの金利の高い国債をバンバン発行するから、ドルの価値がどんどん下がってる。

それじゃあなぜアメリカは日本みたいに国内向けの国債を発行しないのか。

国内にお金が残ってないからですよ。
もっと言えば、国民の資産がどんじりなんです。
発行しても、売り切ることが出来るほど国民の資産が国内に残ってない。
国内で回そうにも、金利やら何やらで常に外国向け国債にお金を吸われ続けている。そしてそのドルは外国に流失。

日銀みたいにドルを刷ればいいというものでもない。
そんなことをすれば世界中にドルが溢れかえってしまう。
ドル安で経済的信用が失墜。
世界は天地をひっくり返したような騒動に陥る。
基軸通貨が暴落なんていう失態は、いくらジャイアニズム全開のアメリカといえ出来ませんよ。

逆に言えば、日本というのはかなり健全な国債運用が出来るだけの蓄えがあるということなんです。

なんとなく分かってきました？