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レボリューション9

2006年05月19日 23:58

ビートルズの「Revolution9」という曲をご存知ですか?

まぁ、多分知らないだろうと思ったんですが、一応聞いてみました(笑)

「Revolution9」という曲は、良く言えば前衛的、
悪く言えば全く意味不明

ひたすら、「ナンバー9、ナンバー9、ナンバー9……」と繰り返す声のバックに、人々のざわめきやいろんな騒音が流れているという実験的な曲で、
しかも、やたらと長い。
今確認したら、8分21秒だそうです。

8分21秒間ず~~~っと「ナンバー9、ナンバー9……」

そのため、「ビートルズの曲ならぜーんぶ好き!」というほどの盲目的なファンをして、
「でも、Revolution9以外ね。」言わしめるほどの威力を持っているのです。

まぁ、今日の本題はこの曲のことじゃないんですが、一応覚えといてください。


全く話は変わるのですが、一年ぐらい前、私は生まれて始めて
外国人に道を訊かれる」という経験をしました。

バス停でバスを待っている時に、英語圏の方だと思われる金髪外国人が現れ、突然英語で「金閣寺にはどういけばいいんですか?」と尋ねてきたのです。

驚きました。

外国人に道を訊かれるなんて、英語教科書の中でしか起こらないと思っていたからです。

私は、ケンでもマイケルでもないのにどうしよう。(私の中学の時の英語教科書登場人物です。)

私のポリシーに従うなら、一秒と迷わずに

「I don't know. I can'tspeak English!」と叫んで逃げるはずでした。

私の人生のモットーは「卑怯に生きる」ことです。

しかし、この時の私には、そうすることに少しの迷いが生じました。

私、日頃からあんなに「ビートルズが好き。」って連呼して、毎日英語の歌ばかり口ずさんでいるというのに、実際に英語で話しかけられたら逃げるのか。

万が一、ポールリンゴが来日して、私に同じように道を聞いたとしても、
やっぱり逃げるのか。

冷静に考えれば、そんな万が一どころか億が一ぐらいの確立の出来事を想定してもしょうがないと思うんですが、その時の私はどんどんヒートアップしていきました。

この場で逃げて、それでもビートルズファンか?

ビートリアンとして恥ずかしくないのか!?

あれ?ビートルズファンの呼び方って「ビートリアン」でいいのかな?

すでに自分の英語力に一抹の不安を感じながらも、私は、道を聞いてきた外国人にしっかりと向き直り、カッと目を見開きました。

私が答えるべき台詞は、「このバス停で、59号系統のバスに乗れば着きますよ。」ということです。

しかし問題はそれを英語で言わなければならないこと。

私は取り敢えず、バス停を指差しながら、「This busstop」と言いました。

言ってから驚きました。

私の英語の発音のあまりのひどさに。
これぞジャパニーズイングリッシュって感じでした。

良く考えれば当たり前なんですが、ジョンやポールの発音との落差に絶望しました。

しかし、落ち込んでばかりもいられません。

「59号系統のバスに乗れ」と言うことを伝えなければ。

できれば、毎日聴いているビートルズの歌詞を生かして、ちょっと小粋に答えたいところです。

でも、小粋どころか普通の英文すら全く思い浮かばない。

中学高校、大学と10年近くも英語を勉強したというのに、恐ろしいほど何も言えないのです。

そして、結局私の口から出た言葉、

「フィフティナイン、フィフティナイン、フィフティナイン!」

「59」の連呼です。

あれ、この状況ってどっかで聞いたことがあるような。

そうです。
ビートルズの「Revolution9」です。

あの「ナンバー9、ナンバー9」の連呼。

ある意味、ビートルズの歌詞を存分に生かした返答をしてしまったのです。

しかも、偶然にも「9」が共通しています。
これは、ビートルズと私の運命の結びつきのなせる業でしょうか。

その後も「金閣寺は何番目のバス停で降りるのですか?」と言う質問に路線図を見ながら「7番目だ」と言うことをほぼジェスチャーで答えたりしました。

そして、なぜか私の英語は通じたようで、その外国人は59号系統のバスに乗ることが出来ました。

けれども、また問題が起こりました。

その後、私も外国人と一緒に59号系統のバスに乗っていたのですが、
その最中に、さっき答えた「7番目で降りる」という答えが間違っていたことに気が付いたのです。

一応路線図を見て数えながら答えたんですが、その路線図は主なバス停以外は省いて書いてあったため、実際には金閣寺までは7つ以上のバス停があったのです。

さて、やっかいなことになってきました。

状況は非常に複雑です。

この状況を説明するには日本人相手でも難しいぐらいなのに、それを英語で説明しなければなりません。

しかもここはバスの中。
大勢の乗客が見ています。

ここでも私は自分のポリシーにしたがって逃げようかとも思ったんですが、
やはり、「もしもポールリンゴが……」という葛藤が始まったのです。

私は、席を立ち上がり、外国人の前まで歩いていくと、今度は一応文章になっている言葉で伝えようとしたのですが、全く通じません。

結局また私は「Revolution9」方式に頼ることにしました。

「Not 7th、Not 7th!」

周囲の人が注目しています。

ああ、私の受けた英語教育って、一体何だったんだろう。

「じゃあ何番目なんですか?」と言う質問に、

「I don't know! 」とか、「Please hearannounce!」とか答えながら、
どんどんビートルズファンとしての自分に自信がなくなってきました。

一応言っとくと、ビートルズの歌詞の中でも暗記しているのはあるんですよ。

「君がダイアモンドなんていらないって言ってくれれば僕は満足さ。」だの、「僕が傍にいる限り彼女は決して自由にはなれないんだ。」だとか、

あと、「ソビエト連邦に帰ってきたぜ!」とかね。

でも、あの状況でそんなの使ってもどうしようもないじゃないですか。

ついでに「Help」の歌詞は大体覚えているんですが、あの時の私の状況が、正に「Help」だったし、あの外国人の気持ちも「Help」だったと思います。

ちなみに、その時周りで見ていた人は、誰も助けてくれませんでした。




ターボさん
私以外の人は皆楽しく会話しているように見えていたんですが、
実際には気まずい時もあるんですね。
年上の人と話す時って、共通の話題がなくて気まずい時と、逆に相手が気を使って話題を振ってくれて話しやすい時と両極端な気がします。
自暴自棄はよくないですよ~。
少なくとも煙草お酒は二十歳までやめとかないと(笑)


むくろじゅさん
あれ?むしろいつもよりかなりハイテンションだったのにおかしいな?
そんなに落ち込んで見えましたか?

それより僕と踊りませんか?

って、誰が井上陽水ですか!(笑)

あそこまでクルクルしたパーマじゃありません。
もう少しルーズアンニュイな感じです。自分で言ってて意味不明


はるさん
ああ、確かにそうやって周りからフォローしてもらえるタイプの人っているんだけど、そういう人って喋るのが苦手でもとっつきやすい性格だったり、周りを和ませる空気を持っていたりするんですよね。
そういう性格になるのって、喋るのが得意になるよりも難しいような気がします(笑)

かりえもんさん
え、本当に?私よりも長く大学に通っていた人がいるとは(笑)
何だかかりえもんさんとは、妙な共通点が多いですね。
あと、その頃から髪型が変わっていないのもすごい。
でも、何か分かる気がします。
自分が一番落ち着く髪形ってあるんですよね。
イメチェンしても何か違和感があったり。

このデジログへのコメント

  • むくろじゅ 2006年05月20日 00:17

    アハハハハハハハハ、、、スゥ~、、グフフフフフフフ
    まったくもう、楽しませてくれるなぁ!

  • はー 2006年05月21日 01:23

    誠意は伝わった・・かな(苦笑)
    日本では日本語で!がモットーでし(笑)よって外国には行きません!爆

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