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ヤクルトに1.5差!広島も付いて来てる

2009年09月10日 08:01

ヤクルトに1.5差!広島も付いて来てる

CS争い激化!阪神ヤクルトに1・5差肉薄
スポーツニッポン - 2009/9/10 7:0

 【阪神4―0中日セ・リーグクライマックスシリーズ(CS)争いが一気に激化してきた。阪神は9日、岩田稔投手(25)が3安打自己最多12奪三振の力投で中日を完封し5勝目。後半戦開始時には13・5ゲーム離されていた3位・ヤクルトに1・5差まで接近した。さらに5位・広島CS圏内まで2・5差。まさに乱セの様相を呈してきた。

 パパは強かった。たくましかった。文句なしの完全復活。二重の喜びをかみしめると、岩田はお立ち台で叫んだ。

 「頑張ったぞ!」。中日打線を散発3安打と完ぺきに抑えて今季2度目の完封。さらに、この日の午後には第2子となる長女が誕生していた。よほどうれしかったのだろう。お父さんは「お昼に、第2子の長女が生まれましたー!」とファンへの報告も忘れなかった。

 直球にスライダーカットボールとすべての切れが抜群だった。自身初の2ケタ奪三振となる12三振。得点圏に走者を背負ったのは2度だけだった。4回2死一、二塁では内角へのカットボール和田バットをへし折って三ゴロ。9回2死三塁はブランコを空振り三振に仕留めた。「負けた次の日の大事な試合。力みすぎず、自分の投球をしようと思った。低めに集め、いい感じでゼロを並べられました」

 これでようやく今季5勝目。WBC侍ジャパン世界一に貢献した代償で、帰国後「左肩肩峰下滑液胞炎(けんほうかかつえきほうえん)」と診断されて前半戦をほぼ棒に振った。投げられないもどかしさと、チーム不振の悔しさ。「もう今季は…」。折れそうになる心を支えてくれたのが家族の笑顔だった。オフは子供を車に乗せてクラブハウスを訪れるなど、家庭を大切にする良きパパ。登板前に長女誕生を聞いて一層気合が入ったという。「うれしい。元気に育ってくれれば」。記念のウイニングボールは「嫁さんに渡します」と笑った。

 「記念日にしたかったんだろう」。真弓監督も目を細め、3位・ヤクルトとのゲーム差はついに1・5。後半戦だけで5勝の岩田が大混戦のCS争いを演出した。

 ≪林久々にいい仕事≫林威助が初回2死満塁で走者一掃の三塁打故郷台湾から訪れた母と兄の前での一打に「今年は活躍してなくて、家族が支えてくれた。いいプレゼントができた」と表情を崩した。不調で8月17日に出場選手登録を外れ、負傷したブラゼルに代わって前日8日に1軍復帰したばかり。朝倉外角高めの138キロを右中間にはじき返し、7月17日以来の安打に「残り少ないんで、1試合でも多くチームに貢献したい」と誓った。

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