おしゃれさん、かく語りき。

昔、まだ姉も妹も家にいた頃、そこらに女性ファッション誌が転がってるからヒマを持て余してはちょくちょく読んでいたのさ。

まあ、ソツの無い、それでいてちょっと工夫が施されているような格好がよく出てきて、ああ、世の娘さんはこういうのを参考にして日々ファッションにいそしんでいるんだなあ、とよく思っておりました。

が、それに比べて男性向けのカッ飛び具合はどうなん！？
奇抜を通り越して、一歩間違えるとちょいと町の名物発明家みたいなのがズラズラ出てきてなんの参考にもならねえよっ。

こないだ髪を切りに行った時も髪切りさんに「どういった風にします？」って本を見せられたんだけど、まあこれがちょいとした罰ゲームみたいなのかフリーザに散々いてこまされたサイヤ人みたいなのしか無いのさ。

一体世の中はどっちに向かってんだっ！？

まあ、でも前に川崎の地下街ですれ違った娘さん、ノースリーブで二の腕を同色の袖が包むっていう、よーするに一見長袖みたいに見えるんだけど肩だけは肌が露出してますよ、ってヤツで、それはいいんだけど色が銀なの。

...お前宇宙刑事何バンだよっ。
と心の中で突っ込んだんだけど、その宇宙と未来の平和を担ってるロボコップは「これが私のファッションセンスに基づいた個性ですけど何か？」みたいに悠然と歩いていて、

じゃあさ、じゃあさ、アレがいいんだったら今のオレの格好でも全然良くね？むしろ良くね？

ね？