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道楽三昧

2009年08月27日 22:05

道楽三昧――遊びつづけて八十年(小沢昭一 聞き手;神崎宣武)』

小沢昭一という人は一筋縄では行かないと、分かっていたが、それ以上である。嘗てここで紹介した2冊「色の道 平身傾聴裏街道戦後史 商売往来」と「平身傾聴 裏街道戦後史 遊びの道巡礼」の時以上の驚きである。

とにかく遣ることが、一通りではない。道楽というのはこういうことだと、妙な言い方になるが勉強させられる。

岩波書店のPR誌「図書」に一年間連載されたもの。
虫とり
べいごま・めんこ・ビー玉
相撲野球
飲む・打つ・買う
落語
芝居
大道芸
映画
俳句

競馬
食・釣り・写真など
と、12章からなる。

相撲・・・から
相撲は、江戸の頃、両国の橋のたもとの回向院にかかっていた見世物の一つです。だから、別の言葉で言えば、元は芸能です。(中略)だから、八百長がどうのこうのと騒がれますが、「もっとおおらかに」と言いたいです。
この説は、方々で色々な人が説いてはいる云々
飲む・打つ・買う・・・から
「夢に見るようじゃ、惚れようが薄い。ほんに惚れたら、眠られぬ」
競馬・・・から
専門家を見極める眼力というか、勘みたいなものを養うべきだと思います。ただ、みんながいいと言っている専門家は、それほどでもない場合が多く、地味な専門家というのに卓越した人がおられるようです。云々
食・釣り・写真など・・・から
夏目漱石先生は、「道楽職業」という講演で、「仕事」というのは人のためにやるもので、「道楽」というのは自己本位のものなんだという区分けをして、哲学者とか科学者とか芸術家とかいうのは、みんな自己本位に仕事をやっているんだから、それは職業じゃなくて道楽なんだということを力説していました。その講演録を読んで、ぼくの人生は道楽を積み重ねてきたんだなあということの裏づけを漱石先生から頂いたような気がいたしました。
神崎宣武の「あとがき」から・・・
民俗学フィールドワークを大事とする学問です。そのフィールドワークでは、また「聞きとり」調査を大事とします。しかし、それは厄介なことなのです。
私(神崎)の民俗学の師は、宮本常一です。先生は、こう教えてくれました。「相手が男なら、戦争中の苦労話と息子の自慢話がおわるまで待たないと大事なはなしは聞けない。相手が女なら、嫁の悪口がひととおりすむと、聞きやすくなる」
宮本常一は、世間師ともいわれました。いい意味での「たらし」。
その宮本先生と同じような世間師のにおいを、私は、小沢昭一さんに感じたのです。

小沢昭一の仕事の中での記録といえるものの量は莫大だと思う。しかし、それも全てが積み重ねによるものであると思う。そのひたむきな態度こそが小沢昭一という人を解く鍵ではないかと思ったりした。

とにかく、この一冊だけでも小沢昭一という人が一筋縄では行かないと分かる。

道楽三昧――遊びつづけて八十年
小沢昭一 聞き手;神崎宣武
岩波新書(新赤版)1199
2009年7月22日 第1刷発行

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