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「カフカの父親」 トンマーゾ・ランドルフィ著

2009年08月21日 20:10

さて、トンマーゾ・ランドルフィ短編集「カフカの父親」です。もともと米川良夫らによる日本人訳者が選んだ短編集のようです。
「マリーア・ジュゼッパ」という、短編で始まり、「騒ぎ立てる言葉達」で終わりますが、「「通俗歌唱法教本」より」や「騒ぎ立てる言葉たち」は、そのアイデアはまったく他の小説家になかったわけではなく、これくらいの小説なら筒井康隆の「虚構船団」の ほうがほっぽど高度だと思います。
 「ゴーゴリの妻」「カフカの父親」は、味付けの変わった料理のようで、変わった短編を読みたい方はどうぞ。
幽霊」「や「日食」は、その小説の筋のうらに、他の物語がかたられているようで奥深い内容をもっています。
帯にある「奇抜なアイデア完璧ストーリーテリングで調理する」というのはオーバーかもしれませんが、いい味を出しているのは確かです。
問題はこの本が絶版なことです。国書刊行会といえば、岩波と並んで、殿様商売の会社で、買い取り制で本を売っています(間違っていたらごめんなさい)。絶版が多すぎるのもよく似ています。

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