- 名前
- 太郎
- 性別
- ♂
- 年齢
- 59歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- 自動車が好きで自動車会社の設計社員として働いていたけれど、会社の方針に納得がいかず不...
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邂逅
2009年08月07日 21:15
暑さに負けてジュースを買いに出た。
その道すがら一人の少女を見かけた。
猫にリードをつけて散歩させようとしていた。
猫は散歩する趣味は無いらしく、道端に寝そべろうとしていた。
わんこと同じ事をしてくれるねこさんは居ないよ、と思った。
少女は猫にリードをつけてる上に、猫が従ってくれない事に恥じらいを感じたのか、自宅玄関先に猫を抱えて視線を避けようとした。
その時だ。
6程年前の光景が脳裏に蘇った。
その日は雨が降っていた。
夕方だった。
自動販売機でタバコを買おうとしていたら、
小さな女の子が自動販売機のそばに立っていた。
雨で濡れそうだ、傘をさしかけ、声を掛けた。
おうち帰らないの?。
ママに怒られたの。(半無き)
でも、もう暗くなっちゃうからさ。
パパ待つの。(半無き)
仕方なく、傘に入れたまま一緒に居た。
周囲がどんどん暗くなった。
一台の車がライトを点けてやってきた。
ぱぱぁー。
女の子は車に走り寄る。
車から女の子の父親が降りてきて女の子を抱き上げる。
そして、一礼をこちらに向けてきた。
こちらも、それに答え、自動販売機前を後にした。
自宅に帰る横を先ほどの自動車が追い越しある家の駐車場に入っていった。
あのときの女の子が猫リード少女に成長しているのだ。
少女の顔を確認したい衝動に駆られた。
姪っこの成長を確認したい感覚。
少女が連れている猫の顔を見つめて、少女の顔を見ることは避けた。
きっと、彼女は雨の日の事は覚えていないだろうから・・。
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