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床下収納庫に女性監禁、容疑の男逮捕…大阪・茨木

　２２日午後１０時１５分頃、大阪府茨木市水尾１の２階建てマンションで「女性の悲鳴が聞こえる」と、近隣住民から近くの交番に届け出があった。茨木署員が駆けつけ、１階に住む無職岩田直也容疑者（２８）の部屋で、台所の床下収納庫に押し込められている堺市の女性（１９）を発見し、保護した。岩田容疑者が刃渡り６５センチの刃物を振りかざしたため、署員が８人がかりで取り押さえ、逮捕監禁、銃刀法違反の両容疑で現行犯逮捕した。もみあいになった際、同署刑事課長が左足に刃物が刺さり重傷。

　同署の発表によると、女性は下着姿で収納庫（縦６０センチ、横６０センチ、深さ４５センチ）の中で丸くなっていた。手錠をかけられ、顔や頭に殴られたような跡があり、眼底骨折の疑いで約２か月の重傷。保護した際は衰弱し、呼びかけにも応じられないような状態で、病院に搬送された。

　岩田容疑者は、通報を受けた署員が裏口のシャッターを開けて呼びかけると、鍵を開けたが、悲鳴について「知りません。ビデオの音だ」などと抵抗。署員が説得して室内に入り、収納庫のふたが浮き上がっているのに気付き、女性を発見した。

　岩田容疑者は署員に問いつめられると、いきなり署員らに刃物を突きつけ、６畳間のベッドの上に居座った。拳銃をかまえ「刃物を捨てろ」と説得する署員と約３０分間、にらみ合いにすきを見て飛びかかり、取り押さえたという。

　調べに対し、岩田容疑者は「女性とは出会い系サイトで知り合った。２２日に会う予定だった」と供述、逮捕監禁容疑を否認しているという。
（2009年7月23日読売新聞一部抜粋）