- 名前
- 箱
- 性別
- ♂
- 年齢
- 69歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 特になし
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ただの
2009年07月15日 20:36
連中は、わしたち一族の名前がラテン音楽のジャンルから付けられたと思ってるらしい。
わたしが動きまわるのは、楽しみの為じゃないし、ましてや、エンターティメントなぞではない。
なのに、わたしが家に到着すると、家族全員が隣の部屋から覗くその前でパワー・オン。
何を期待してるの?笑い声と嬌声のなかでわたしは仕事・掃除をはじめる。
ぐに退屈する彼らは、円形のわたしの上にいろんなものを乗せはじめる。
人形、ぬいぐるみ、果てはペット!
やめろっ!!
わたしは、動物と相性が悪い。とりわけ、人に媚びることだけが取り柄の小さな奴には虫酸が走る。
わたしの動きに飽きるた彼らは外出時に作業するようにセットする。
無人の室内で、プログラムとセンサーにしたがって小さなモーター音をあげる。
それが、私たちの本質、運命、存在理由。。。
でも、わたしだけは違うんだ。
ざっと仕事を終えて、レースのカーテン越しに空を見上げ、
感じることのできない木立の葉のざわめき、雲の流れ、風を想う。
この空が繋がる見知らぬ遠い街の見知らぬあなたを想う
こんな姿でなかったら、、、
いや、やめよう。
みずからパワーを切り、室内は静まり返る。
【 注 】
本稿に記述された内容は、実在するラテン系音楽ジャンル名と類似する商品名を有するロボット掃除機の機能・仕様に疑問を呈するものではなく、また一般にバグ・機能障害として処理される機械類の自我の存在または思考の可能性をいささかも示唆するものでもありません。
・・・ただの妄言。
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