仏法とブルースマン

最近、仏教関係の本を読むことが多い。何年か前に自殺願望にとらわれた事があって、自分と家族を守るためにいくつかの長い経文を毎日暗唱して危機を乗りきった。

その時は経文の意味などどうでも良かった。力のあるとされる言葉を唱えることで踏みとどまりたかったのだ。

いま、その言葉のひとつひとつの意味が気になっている。般若心経や観音経には、人が生きていく道標が示されている。欲とは何か。どう向き合って生きれば良いのか。

そんな事を考えながら、最近亡くなった、偉大な日本のブルースマンの最後のツアーライブの映像を見ていたら、彼の姿が観音像にソックリであった事に驚いた。

偉大な日本のブルースマンはその偉大な晩年に仏性さえ備えて浄土に旅立ったのか。


彼の自伝に因れば、若い頃、性欲にまみれた､イカクサイ日々を送っていた時期があるようである｡


男は誰でもいつかはイカクサさから脱却してまっとうな道に導かれるのだ。


偉大なブルースマンに

合掌。