メゾン・ド・ヒミコ

おはなし
主人公の沙織は幼い頃の急にゲイであることを告白し、母子を捨てた父を憎んでいた。辛い思いをした母、そして自分自身。
しかし、嫌々ながらもメゾン・ド・ヒミコで働くうち、住人たちと理解しあうのだった…。

『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督と脚本家・渡辺あやがまたもやタッグを組んだ作品。最近は犬童一心監督は『タッチ』や『黄泉がえり』などものすごい売れっ子っぷりですね。
本作を観たのは2度目ですが、オダギリジョー、柴咲コウ二人のリアリティある演技が素敵でした。それに、途中でみせるダンスは変すぎです。ジャンルとかあるんですかね…。それに、田中泯は助演男優賞モノですが、アカデミー賞みたいに同性愛モノは嫌われるのかしら…。
自分は知らなかった父母の関係性、そして父と自分自身の関係を見つめなおしていく姿を静かにフィルムに焼き付けている姿や、弱いものだけがもつ心の強さを持ったゲイたちに囲まれるうちに、自分のまわり全てを猜疑心をまとって見てきた沙織の視線が変化していく姿に感動を覚えること間違いなし！！！