ライバル現る？

恋人との付き合いも長くなると、マンネリとはいわないまでも、お互いの距離を上手にとることができるようになるし、譲合いの精神というか、妥協することも覚えてくる。


さて、その子は去年の秋に職場へやってきた。バイトとしてである。


主に土日だけの出勤であるにも関わらず、他に仕事をしている様子もなく、親元とはいえどうやって生活してるんだろうなぁ…と、勝手に心配してしまう。


バイト先に選んだ理由は、客としてきた時に従業員にかっこいい男がいたから。だそうな。


何を隠そう、私のダーリンである。ありがたいことですな。


職場の人には全く話していないこともあって、ばれているのかも知れないが、誰もそのことには触れないし、私たち自身も職場では上司と部下としてそれぞれの仕事を恙無くこなしている。


話好きな彼女はこれでもかという程に、彼への思いを私にぶちまける。最初の頃は、やんわりと聞きたくないですよー…という事を伝えていたわけだが、最近はわざとじゃないだろうかと思い始めている（笑


そもそも、私と彼女は職場以外で会うことはないし、携帯電話の番号どころかメールアドレスすら知らない関係である。


私が彼女である云々以前に、この先彼とお付き合いするという未来を思い描く彼女は、それを職場の人に公にすることの影響を考えたりはしないのだろうか。


バイトだからいいのか。いや、そーゆーことでもないか。


で、今朝珍しく平日出勤（金曜日）の彼女とロッカーで出くわした。


「ちょっと、聞いて下さいよ～…今日、○○さん（彼の名前）と飲みに行くんです～ッ」


知ってて言うなら処刑もんだな…笑。気付いていないのならば、私の方が酷い奴ってことになるんだろうなぁ…彼女いるらしいよ、といったようなことも伝えていないのだから。


「あんまりそういうこと職場で話すもんじゃないよ。上手くいってもいかなくても」


彼女は見るからに不機嫌そうな顔をして、無言で着替えはじめた。私も黙って着替えた。


しかし、頭の中はフル回転。


聞いてないんですけど。
いや、飲みに行くとは言っていたな。
でも、今日で3日連続だぞ。
そもそも、この女と遊びに行って楽しいわけ？
でも、若いしな。
いや、若いだけの女に負ける気がしねぇ。
いやいや、それは傲慢な発想だぞ、さやかっ。


といったふうな感じで。


まあ、職場の子に手を出すような人ではないと信じているけどさ。


って、私も同じ職場か。