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捨てたいのに捨てられないもの

2008年02月29日 23:56

 僕の部屋は汚い。部屋と呼ぶよりはゴミ箱と称したほうが適切だと思うほどに汚い。
 二畳半あるかないかという部屋に机も本棚箪笥もあるものだから、絶対的なスペースが不足している。さらに部屋のスペースは幼いころから変わらないというのに、僕は歳を重ねて大きくなっていくのだ。
 その歳月の経過は物としてどんどんと溜まっていく。棚に入りきらない書籍やCD、プリントの類が積み上げられてなされた塔が乱立し、麓には玩具や文具などが散乱している。それらは床を埋め尽くすだけでは飽きたらず、机の上や椅子の下まで侵攻しているので、机はその役割をまったく果たせずにいる。部屋の隅には不要なものを詰め込んだ覚えのあるいくつものダンボールが、かれこれ10年ほど前から不気味に鎮座している。

 必要なものも不要なものも全てひっくるめて狭い場所に押し込めている。
 そんな中でずっと自分を騙し誤魔化し生きてきたのだが、寝るスペースまで脅かされて足を伸ばしても寝られなくなった昨今、さすがに放置したままではいられなくなった。
 もう、がんがん捨てた。いまだに残っていた高校以前の教科書学習プリント保育園時代の懐かしすぎる絵など、全部捨ててやった。思い出は胸に、懐かしさは心の中で在り続けるのだ。そうしなけりゃやってられない。

 そんな中で、使いきれなかった証明写真が出てきた。
 一度の撮影で4枚ほどの写真が手に入るが、履歴書や検定試験の申込用紙を作成する際に必要な枚数はせいぜい1枚か2枚だ。残りは不良在庫みたいなもんだ。使うことがあるかもしれないと保管しておいたのはいいのだが、今となっては私服で撮影したもの、ましてや高校生時代に撮った学生服姿のものなんて使い道がない。
 さて、これをいかに処分したものか。
 自分の顔がはっきりとわかるものをそのまま捨てたくはない。万が一にも焼却炉へと直行せずに、めぐりめぐって変なところで使われてしまっては堪らないからだ。用心深すぎるとは思うが、不測の事態への備えである。
 顔を判別できない状態にすればいいわけだから、手段としては簡単だ。細切れにする、燃やす、溶かす・・・。いずれにせよあまり気分のいいものではない。しかしまあ、やってみてから考えようと、1枚の写真シュレッダーにかけてみた。やめときゃよかった。
 シュレッダーの受け皿が透明なので細切れになって出てくるところがよく見えるのだ。自分の手で行った、わかりきった結果なのだが、やはり自分の顔ぐちゃぐちゃになるのは不愉快だ。おまけに本当に気分が悪くなった。軟弱さに泣ける。

 気持ちの問題とはいえ、人間は感情の生物なものだからそこは理屈じゃないんだろう。
 でも証明写真はいらん。でも捨てたい。でも捨てられない。
 個人情報に配慮しつつ気持ちよく処分する都合のいい方法があれば教えて欲しいっす。

このデジログへのコメント

  • えり 2008年03月03日 11:10

    えりはどんどん思い切って物を捨てれるタイプかも。片付けはストレス解消になって気持ちいい♪

  • エンドウ 2017年05月24日 16:45

    > りんご(*´ ? `)?さん

    古いログをご覧くださり、そしてフレンド登録もありがとうございます!
    若気の至りで文章がとんがっています(笑)
    今では、「ごめんなさい」と言ってから処分しています

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